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初めての方へ

   

「バードウォッチング―それは鍵だ。鳥を見ることによって、未知のドラマが開かれる。そしてそのドアをくぐることを決めたとき、きみはもっと人生を楽しみ、さらに深く人生を理解していることに気づくはずだ。」―サイモン・バーンズ 

日本野鳥の会愛知県支部では、案内人が参加者を案内するバードウォッチング、「探鳥会」を愛知県内の20か所以上で年間140回以上、開催しています。その他に会員ではなくても参加できる「初心者探鳥会」を年に6回開催しています。このウェブサイトを隅々までお読みいただければ”野鳥の会”の認識が変わるかもしれません。我々は気難しい野鳥の専門家でもなければ数を数えるだけの集団でもありません。野鳥とともにある人生と野鳥とともにある自然を心から楽しむ団体です。

バードウォッチングは最高の趣味です。これほど人生を豊かにしてくれる趣味は他にはないでしょう。思いもかけぬ鳥との出会い。その一瞬の感動を一度でも味わうとバードウォッチングの楽しみを知らなかった今までの人生を後悔することになるのです。さあ、双眼鏡と図鑑とフィールドノートを持って出かけましょう。家の玄関を一歩でるとそこはもう鳥たちのワンダーランド。今まで気づかなかった鳥たちの営み、以外な行動、そして何より美しいその姿、それらがあなたを待っています。


日本野鳥の会愛知県支部について、今までに受けた質問を「よくある質問」の形でまとめてみました。参考にお読み下さい。

よくある質問

   

Q:会員ではないのですが、探鳥会は誰でも参加していいのですか?
A:2021年2月から全ての探鳥会は会員限定となりました。会員でない方は、まず「初心者探鳥会」に参加していただき、探鳥会の雰囲気を味わってから入会していただくのがお勧めです。初心者探鳥会は最近すごく人気のイベントなので、申し込み多数の場合は抽選となります。

Q:野鳥の会の探鳥会は敷居が高くて参加しづらいのですが実際はどうですか?
A:敷居は高くないです。毎回、初めての人、学生、子供連れの家族など、いろいろな人が参加しています。


Q:探鳥会はどんな雰囲気ですか? 皆でじっと黙って鳥を観察するのでしょうか?
A:いえ、和気あいあいと和やかな雰囲気でやっています。堅苦しい雰囲気はありません。


Q:双眼鏡を持っていないのですが、必要でしょうか?
A:双眼鏡無しでもかまいません。案内人が望遠鏡を持っていますのでそれで観察できます。とはいえ、いずれはひとつ購入するといいでしょう。世界が一気に広がりますよ。

Q:お勧めの双眼鏡とか図鑑はありますか?
A:はい。このページの下にお勧め双眼鏡と図鑑を掲載してありますので参照して下さい。コーワ製の1万円以上のものを買っておけばまず間違いないでしょう。末永く使えます。

Q:双眼鏡の倍率はどれくらいが一番鳥を見やすいですか?
A:初心者の方には、倍率8倍をお勧めします。10倍のほうが大きく見えますが、やや手振れが気になるかもしれません。ちなみに数千円の双眼鏡で20倍ズームとか50倍ズームとかはほぼ使い物になりません。

Q:以前に初めて探鳥会に参加したとき、みんなの輪に入れなくてそれ以来参加していなのですが、どうすればいいでしょうか?
A:もしある探鳥地で満足できなければぜひ翌週は別の探鳥地に足を運んでみて下さい。きっと自分に合う探鳥地が見つかるはずです。

Q:探鳥会はどこでやっていますか?
A:探鳥会リストを参照して下さい。愛知県支部主催のすべての探鳥会が載っています。

Q:探鳥会の参加方法がよくわかりません。どうやって参加すればいいのでしょうか?
A:まず集合時間の少し前に集合場所に行って下さい。それっぽい恰好をした案内人が名簿を持って立っています。案内人に声をかけて参加の旨を伝えて、名簿に住所、名前を記入して下さい。(これで傷害保険加入となります。)あとは皆といっしょに楽しんで下さい。

Q:探鳥会を楽しむコツはありますか?
A:案内人や周りの人に自分から話しかけるといいでしょう。観察するばかりでなく野鳥仲間との会話も楽しいものです。

双眼鏡の選び方

   

双眼鏡を選ぶ際のポイントは倍率とレンズの大きさです。倍率は高ければいいというものではありません。倍率が高すぎると手振れがひどくなります。倍率が低すぎると対象物を大きく見ることができません。この両者のもっともバランスがよい倍率は8倍~10倍とされています。最初に双眼鏡を選ぶ際は8倍か10倍を選びましょう。どちらを選ぶかは好みの問題です。

初めての1台としてお勧めなのは、コーワ YF30Ⅱ-8 です。価格1万円台のリーズナブルな機種です。私も何度か使用しましたが非常に使い勝手がよく、この価格帯ではベストモデルではないでしょうか。愛知県弥富野鳥園では園内探鳥会の貸し出し用として採用されています。子供にも使いやすいモデルです。



コンパクトなモデルとしてはコーワ SV25-8、SV25-10があります。 YF30Ⅱ-8よりはかなりコンパクトで持ち運びに便利です。メインの1台というよりは2台目としていつもカバンの中に放り込んでおいておく、そんな使い方ができます。



中級機種としては、コーワ SVⅡ32-8、SVⅡ32-10をお勧めします。口径32mmは非常に使いやすい大きさでオールラウンドに活躍するでしょう。価格は2万台のコストパフォーマンスのよい機種です。


日本野鳥の会愛知県支部の会員はコーワの製品を特値(コーワ直販)で購入することが可能です。購入希望者には、愛知県支部にメールか電話(052-912-9531 月・水・土)で連絡いただければ見積もりを送ります。購入を決めたら再度、愛知県支部に一報してください。代金のお支払いは、ご自身での事前振込もしくは代引きとなります。

メールでの問い合わせはこちら

お勧めの野鳥図鑑

   

初心者の方にはまずはこの2冊を薦めます。日本野鳥の会発行 「山野の鳥」「水辺の鳥」。愛知県支部主催の探鳥会であればこの2冊があればまず事は足ります。薄くてポケットに入れることができます。初心者のうちはあまりにたくさんの種類が記載された図鑑を見るとお目当ての鳥にたどり着くまでに時間がかかります。この図鑑であれば「身近な鳥」、「山林とその周辺の鳥」「泳いでいる鳥歩いている鳥」などのように場所や状態別で分かれているために非常に探しやすい工夫がされています。



次に薦めたいのが、日本野鳥の会発行「フィールドガイド 日本の野鳥」。初版発行は1982年。その後改定を重ねており、野鳥図鑑としては定番中の定番です。「山野の鳥」「水辺の鳥」には記載されていない生息分布図や詳しい習性が書かれています。「山野の鳥」「水辺の鳥」では物足りなくなったら、ぜひ手元に置きましょう。家で読むだけでも楽しい図鑑です。


  

野鳥観察の楽しみ

   

野鳥を一番観察しやすいのは冬です。木の葉っぱが落ちて木の中にいる鳥を見つけやすいですし、ふだんは山に生息する野鳥が冬になると街中に降りてくるためです。そんな小鳥をねらってオオタカ、ハイタカ、ハヤブサなどの猛禽類もやってきます。水辺ではカモ類が越冬のために北の国からやってきて賑わいます。日本で冬を越すシギの仲間が干潟に群れています。公園の茂みにはひっそりと越冬している小鳥が潜んでいます。
春のシーズンは3月中旬のツバメの到来とともに始まります。4月中旬になるとさえずりを聞くのが楽しい季節です。オオルリ、キビタキなど姿も声も美しい鳥を近くの公園で見つけられたら最高です。日本で繁殖するために南から渡ってきた小鳥たちは4月から5月にかけて街中の林を通過し、さらに北の山地へと向かいます。
夏は暑くて探鳥会向きの季節とは言い難いですが、それでもコアジサシやササゴイ、チュウサギ、アマサギなどの優雅な姿を観察することができます。
秋になると秋の渡りが始まり、公園などでまたいろいろな小鳥たちを見つけることができます。この時期の小鳥はあまり鳴くことがないため見つけづらいですが、見つけたときの喜びは格別です。
バードウォッチングを始めたら季節の変化を野鳥を通じて感じるようになるでしょう。
 

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