5月6月もすべての探鳥会中止となりました。

2020/04/08(水)
日本野鳥の会本部からの指示もあり、3月4月に続いて、
5月6月もすべての探鳥会が中止となりました。

探鳥会で皆様にお会いできないことは非常に残念ですが、
鳥たちは春の陽気のなか、毎日元気に飛び回っております。

お一人で散歩に出かけたときとか、ご自宅のベランダからでも十分に野鳥を楽しむことはできますので、どうぞお楽しみください。

前回の新着情報ではスズメの観察の楽しみを書きました。

今回はムクドリです。

ムクドリは、愛知県内では、周辺に畑や田んぼがある環境ならたいていどこにでもいます。

今はムクドリの繁殖シーズン。そこらじゅうの電線でちょっと色っぽい声で鳴いています。「きゅっ きゅっ きゅきゅきゅきゅ」という声です。
私はこの声がもしかするとムクドリの求愛の声なのかな、とずっと前から思っていますけど、学術的に突き止めたわけではありません。

先日、散歩中にちょっと古めの民家にムクドリが3ペアも止まっていました。
そのうち1ペアは巣材を運んでいたので、その民家のどこかに巣を作っているに違いありません。

ムクドリが民家に巣をかけるとき、一番のお気に入りの場所は、雨戸の戸袋です。
ちょうどいい具合に手をいれる穴があいているので、ムクドリはその穴から中に入って巣をよく作ります。

もともとムクドリは樹洞性といって、木の穴に巣を作ります。
なので、古い民家の戸袋はムクドリにとってちょうどよい営巣場所なのでしょうね。

新しい民家はなかなか営巣しづらいようで、古い民家がムクドリのお気に入りです。

5月頃になってムクドリのヒナが生まれると、戸袋の中からムクドリのヒナの声が聞こえてきます。「シリシリシリシリ」という声です。スズメのヒナの声に似ていますが、スズメのヒナよりも少し太い感じの声です。

日に日にその声は大きくなって、
巣立ち直前には「キュリキュリキュリ」と、ムクドリらしい声になってきます。

ムクドリが巣をかけている民家の周辺ではエサを加えた親ムクドリをよく見かけます。
あまりじっと見すぎると親ムクドリは警戒してヒナに巣を与えに行けないので、
そんなときはそっとその場を離れましょう。

そして巣立ちの日、親ムクドリはエサを加えたまま、ヒナのいる戸袋のそばに止まって巣立ちを促します。意を決したヒナが戸袋から飛び出す瞬間はなかなか見る機会がないですが、一度だけ偶然に見たことがあります。なかなか感動ものです。

巣立ち後はしばらく親といっしょに暮らす、っていうか、結構長いこと一緒にいるみたいな気がします。そのうち、数家族がグループになり、そのグループがさらにグループになり、みたいな感じで大きな群れになります。

そして8月ころには大集団になって、ねぐら入りまえに真っ赤な夕日をバックに大集団飛行する姿は一番の見ものです。

ムクドリがねぐらとする場所は、街路樹や竹林、電線などです。なぜか駅前の電線をよくねぐらにします。そのためときどきニュースになりますね。
林のねぐら入りのときは、いきなり林には入らず、まずは周辺の電線や鉄塔に止まって、それから続々と林の中に飛び込んでいきます。

皆様のご自宅周辺に畑や田んぼがあって、古い民家があれば、ムクドリが営巣しているかもしれません。そんな時はそっと見守ってあげましょう。

ムクドリを1年通して観察するといろんな発見があることでしょう。













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