1999年9月13日

通産大臣  与謝野 馨 様
建設大臣  関谷 勝嗣 様
環境庁長官 真鍋 賢二 様

(財)日本野鳥の会愛知県支部  
海上の森自然観察会      
海上の森世界遺産登録堆進協議会
環境ネットワーク・緑の会   
パンダクラブ愛知       

万国博覧会ならびに新住宅市街地整備事業に閑する要望書

 本年4月の万博会場予定地内でのオオタカの営巣発見とその後の県および博覧会協会の対応について、私たちは重大な懸念を抱いております。
 オオタカを始めとする瀬戸市海上の森の貴重な生態系の保護と「自然と共生する万博」の実現について、下記の要望をいたします。

1.オオタカの営巣は海上の森全域に及んでおり、会場予定地の南北にも1つがいずつのオオタカが今年営巣し、計5羽が巣立ちました。予定地南の営巣地は、予定地の外縁450mの位置にあり、このつがいは予定地内の赤池近くの古巣をかつて使用していたつがいとも考えられることから、海上の森全域をオオタカの営巣地として保全する必要があります。したがって、
   新住宅市街地整備事業については計画を認可しないこと
   万国博覧会は海上の森を改変しないかたちで行なうこと

2.自然と共生することが21世紀の世界の人類的課題ですが、日本人の生活のなかで自然との共生を具現してきたのが「里山」と呼ばれる環境です。海上の森と里は、人が生産と生活の場としつつ、かつ多様な動植物の生息する「里山」環境そのものであり、海上の森を現物展示することは、万博と人類の今後のテーマと合致するものです。
   海上の森と海上の里はそのまま万博の展示とすること

3.海上の森にはオオタカばかりでなく、サンショウクイ、サンコウチョウも繁殖し、哺乳類、昆虫類も多く、植物もシテコプシを始め多種多種な生態系が保持されている日本でも数少ない貴重な自然環境であり国が保全に全面的な責任をもって管理していくことが必要です。
   海上の森と里は「里山」環境の全面的な保全管理のために国営公園とすること

4.万博、新住宅市街地整備事業に伴って計画されている名古屋瀬戸道路および会場予定地内道路等関連道路建設計画は認可しないこと

以上